Ukulele Meeting 2024 殿堂入りへの道

身に余る大きな栄誉、ありがとうございました!

殿堂入りの賞状と副賞品の会津・末廣・純米大吟醸・夢の香。到着しました。ありがとうございました。(2024/3/13)

コンテスト Ukulele Meeting。

 

ウクレレ好きの人たちがそれぞれの演奏表現を通じてみんなで気軽に集える場」というコンセプトで2022年から開催されているコンテスト「Ukulele Meeting」。主催は福島県会津のSUNSET音楽室

 

2022年。ウクレレのコンテストへの応募なんてまだまだ早いよね。コンテストともあれば音質にしても撮影にしてもそれなりのクオリティでやらなくちゃいけないし。・・・なんて思っていた僕の目に飛び込んで来たこのコンテストのインフォメ。

 

スマホで撮った無加工の生動画での応募が条件。なんたる潔さ。これなら気軽に応募できるじゃん。「ウクレレ好きが集える場」か。ウクレレ講師稼業を始めて1年目の自分にとって、全国のウクレレ好きな皆さんに自己紹介が出来る場として考えると応募の価値は大きいな。なんて思って応募したウクレレコンテスト。人生初のウクレレコンテストへの挑戦・・・いやそんなに力んではなかったかな。賞をいただけるなんて全く想像してもいなかったし。

 

振り返ってみると、そんな気楽なものだった人生初のウクレレコンテストへの応募

 

何事も、動いてみなくちゃ始まらないわけだから、あの時動いて良かったなあと今思う。

 

 

思いがけず、2年連続チャンピオン。

 

2022年の応募曲は「上州・八木節」だった。

 

みんなで集う、これってつまりお祭りだよねと思ったので自分の地元のソウルソング八木節をウクレレ弾き語りでやってみようと思い立つ。八木節は、応募動画を作る前からウクレレソロの動画をYouTubeに上げてたんだけど、ソロだけだとつまらないかなと思って、1コーラス目は弾き語りして2コーラス目はウクレレソロでやることにした。応募は、だから、ソング部門。当時はソロ演奏と歌を1曲の中で両立させてる動画って殆ど見たことなかったから、その点だけはこだわった。

 

結果、ありがたいことに、応募時には夢にも思っていなかった総合優勝をいただけてしまって。でもまあこれってシニア特典みたいなものかもねとも思ったりしたけど、副賞のコアロハまでいただけてすんごい嬉しかった。

 

続く2023年の応募曲は「愛の讃歌」。

 

前年の応募がソング部門だったので、この年の応募は腕試しのつもりでインスト部門でと決めた。実はもう1曲、草津節とスカボローフェアを合体させた歌モノも考えてたんだけど、ちょっと地味かななんて思ってそちらは引っ込めた。

 

「愛の讃歌」にしたのは、バラードだったから。早い曲の演奏が素晴らしい人たちは大勢いるので、早い曲じゃ太刀打ちできないな、そもそも早い曲は自信がない、ってわけで、これはもう味で勝負するしかないなと。で、歌うようにメロディラインを奏でる方法を模索した。

 

結果、これまたありがたいことにこの年は、審査員のキヨシ小林・鈴木智貴両先生より「ウクレレが歌っている」とお褒めいただき、インスト部門で優勝させていただいた。この年も、流石に2年続けての大きな賞はあるまいとは思っていたので、「歌うように奏でる」という狙いがダイレクトに審査員の皆様に伝わったことが心底嬉しかった。

 

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2024年応募は自分へのチャレンジ。

 

ウクレレって、気楽に始められる楽器かもしれないんだけど、ギターと比べてしまうと弦の数は少ないし音域も狭いしで、ウクレレソロでそれなりのクオリティの演奏をしようとすると、ほんとに難しい。やっぱり楽器としてハンディがあると思うんだよね。

 

だけど、そのハンディを乗り越えてウクレレソロで素晴らしい演奏をしてる人を見ると、やり方次第では限界なんてないのかもって思わざるを得ない。そういう演奏が出来てる人ってたくさんいるし、少しでもそこに近づきたい。

 

ということで、何年か前からずっとショパンのノクターン(op.9-2)を研究してたんだよね。自分が知ってる中で一番好きなピアノ曲。この曲をHigh-Gウクレレでどれだけなぞれるのか挑戦したくて、年単位でねちねちねちねちあれこれやってた。

 

E♭のピアノ譜をFに移調して書き直して、音域や音数がウクレレだと全然足りないところは1音1音を解析してコードを考察して無理なくコードチェンジが出来るよう押弦箇所を考えたり、タラタラタラタラのトリルのところはいったいタラタラを何回繰り返せば適正なのかをいろんな方のピアノ演奏を聴いて考えたり。ピアノなんて習ったことないからさ。もう格闘技だよね殆ど(笑)。

 

ノクターンって、大別するとA・B・C・Dの4つの主メロディがあると思うんだけど、実は僕が一番最初にノクターンをYouTubeにアップした2022年夏のバージョンではA・B、2つのメロディのところまでしかなぞれていなくて自分としてはこれでオシマイの気分になれていなかった。

 

でね。今回、Ukulele Meering 2024に応募するにあたっては、C・Dのメロディまでどうしても入れてチャレンジしたかったんだよね。ネットで色々な方のノクターンのウクレレソロ演奏を見ててもC・Dメロまで入っている演奏ってすごく少なかったこともあって。本当はDメロの後にもっと複雑なエンディング前のティラティラティラティラみたいなメロデイもあるんだけど、そこは今回Ukulele Meetingの要項に応募動画は3分以内との制限があったことを言い訳にして目を瞑っちゃった笑。もちろん主メロが前に出てくるようにとか、ピアノ曲だけど主メロが歌っているようにするにはどうすればとかは最大限キモチを込めたい

 

でも問題はA・B・C・Dのメロディを全部入れると言っても、原曲通りにA・Bを繰り返すと全然尺が足りない。で、省略すべきところを決めて演奏してみて3分の尺に収まるかどうかの検証作業を繰り返す。テンポは?テンポのゆらぎは?Bメロ頭の方にある、付点8分音符を4連符に分割して弾く時の間の取り方は?模索を重ねて行くうちになんとか2分59秒で撮れた動画が出来たので、多少この音がうーん、みたいなところはあるものの、今の実力ではここまでとあきらめてそれで応募することに。(実は今回の応募動画を作成しようと思っていた矢先、庭木の手入れをするための作業中、誤って脚立もろともに倒れてしまって約2m落下。背中を強打して肋軟骨骨折ということで胸にサポータをまいてる状況での録画でもあったので、あきらめもちょっと早かった笑。)

 

いずれにしても3年連続でチャンピオンとかは自分がコンテスト主催者の立場に立てばあり得ないって思ってるので、目標はファイナリスト入りと思いながらの制作過程。だから2024年はあくまでも自分との闘い自分へのチャレンジのつもりだった。

 

 

2024年応募動画ショパンのノクターン9-2

3月3日、審査発表。殿堂入り頂きました。

 

19時。YouTube配信で始まった審査発表。マハロ賞。オハナ賞。ソング部門のファイナリストから3位2位1位。みんな上手だなあと思いつつ見てて、さあいよいよインスト部門の発表の番。

 

とここで突然のアナウンス。今年新設の賞を紹介します、それは「殿堂入り」。ん?と思っているうちに説明があってあれよあれよと私の名前が呼ばれて。

 

要は【過去のUkulele Meetingにおいて各部門の優秀賞(1位)あるいはグランドチャンピオンの受賞歴が2回以上あり、且つその後のエントリーでファイナリストに選出されて然るべきと判断された作品については「殿堂入り」の賞を授与する事とします。その場合は、出来るだけ多くの方へ受賞の機会を持って頂くことにも鑑み、ファイナリストの選出とは別枠での授与となります。(SUNSET音楽室)】というものなのだと。で、私に、その、Ukulele Meeting初代の「殿堂入り」の賞/称号をくださると。

 

これは大変な栄誉なことだと本当にありがたく思う。その後生徒さんたちにお伝えしたところ、殿堂入りなんてもう言葉が凄い!と皆さん自分事のように喜んでくださって、なるほどそうかと嬉しく思った。

 

キヨシ小林先生からは「コンテストとは別に、ウクレレが好きというよりも音楽が好きという気持ちを今回すごく感じた。音があたたかい」。鈴木智貴先生からは「ミスしないで演奏するとかテンポ通りに弾くということもウクレレ演奏で難しいところだが、さらにそのひとつ上、例えば気持ちをこめる・歌うように弾くというところが本当に難しい。そこを突き詰めて行こうという姿勢を演奏から感じた」との講評をいただき、ああ、わかってもらえるんだ、幸せだ。ホントにそう思った。

 

それに、発表配信のさなか、YouTubeの画面上のチャットからいただいたたくさんの皆さまからの祝意の投稿。嬉しいよね。まさにウクレレの集いだ。

 

 

ここからを新年に。

 

肋軟骨骨折の話をさっき書いたのだけれど、実は昨年秋から立て続けにいろんなイヤなことに押し寄せられちゃってて。

 

手始めは芝刈り機による右手中指の裂傷。それから車が縁石に接触して板金修理。さらには左眼の眼瞼下垂手術。そうこうしているある日、財布を紛失したかと一晩中やきもき(幸いなくしてはいなかったんだけど)。で前述の肋軟骨骨折。その後右眼網膜剥離で緊急入院緊急手術(まさに現在1か月弱レッスン休講中)。その他にも教室運営上のことで気の滅入る交渉ごとが複数あったり。次から次へと。だった。と、過去形にしたい。今月からが私にとってと新年の始まりだって思うことにする。

 

Ukulele Meetingで良いことあったんだもの。ここからは運気も好転するはず。そう信じて今年の残りあと10か月(笑)。歩いて行こうと思う。

 

 

審査結果発表動画(SUNSET音楽室)