aNueNue Ukulele 2本来た~♪(その3)BirdとaNN-UC200の話

UC200の画像とaNueNueロゴはaNueNueMusicのサイトから拝借しました
UC200の画像とaNueNueロゴはaNueNueMusicのサイトから拝借しました

aNueNue aNN-UC200

今回もう1本、aNueNueのコンサートにも来てもらった。UC200。aNueNueウクレレの、言ってみればフラッグシップモデルのコンサートサイズ。

 

この子の顔、かわいいよね。ネックとボディのジョイント部分がちょうど林檎の断面みたいに見える。発売当初からウクレレの雑誌によく紹介されていてかわいいなーと思っていて、aNueNueと言えばこの子の印象だったんだよね。

 

U●200のシリーズはトップの材スイス産ムーンスプルース。これにちなんで、通称はMoon Bird。この材って1年のうちで最も樹木の水分量が少ない時期に伐採するのだそう。色目も月ぽく白いよね。木目も細かくて流石に良い材を使っていることは一目瞭然。Moonに想起されてかポジションマークも月の満ち欠けのデザインになっててオシャン。


サイドとバックは柾目が綺麗なインディアンローズウッド。ネックはマホガニー。スプルースとローズウッド、マホガニーネックと言えばMartin D-28に代表されるようにアコギでは大定番な組合せ。でもウクレレでは珍しいんだよね。ブレーシングはアコギではスタンダードとも言えるけどウクレレではたぶん少数派のXブレーシングを採用(これまたD-28だ)。

 

このシリーズにはもちろんソプラノもテナーもラインナップされているんだけど、今回うちに来てもらったのはコンサート。生徒さんたちにも触ってもらおうと思ってこのサイズにしてみた次第。かわいいからね。サンプルになればと。

 

この子、よく見ると、トップのバインディングが凄い凝っているんだよね。先程言ったネックとのジョイント周辺の林檎の断面を思わせる所もバインディングの一部になっているんだけど、そこからぐるり1周ボディのバインディングを見ると驚くよね。厚みがなんてなだらかに変化してるんだって。こだわってるなぁ。職人愛を感じる^_^。素晴らしい❤️

 

音色はラティスブレーシングのUT100の圧倒的な個性とは対象的な、上品な澄んだ音色。コアロハのコアのコンサートにも似ているんだけどこの子の方がちょっと音が丸いかな。器量も良くて気遣いも出来て賢い、全く嫌味のない優等生。この音色、みんな好きだよねって感じ。あ。注。個人の見解です。

 

難を言うとすると、やっぱりデフォルトだと弦高が高いかなぁ。妻に弾かせてみたら、良い音なんだけどテンションが強すぎて指が痛いと。なのでサドルを外して少し削ってみた。音がさらに少しまろやかになった。優等生が微笑んだ感じになったよう(わかりづらい表現ですんません)。

 

それと、デフォルトではやはりエンドピンが付いてないので、自力で付けてみた。ペグの金属部が黒なので、エンドピンも、もちろん黒をお取り寄せ。ここは拘る笑。ストラップはaNueNueのハミングバードの刺繍入りのブルーをチョイス。良い色だよね。でもこのストラップは廃番になるみたい。残念。

 

なぜBird?

にしても。Sitka Bird、Moon Bird。どっちもBirdだ。何で鳥?率直に言って鳥とこれらのウクレレの関連性が全く想像つかない。てことで、この辺り、ちょっと探ってみた。

 

調べてみたらどうやらaNueNueのこのカッタウェイの子たちにはみんなBirdって名前がついてる模様。次の写真はaNueNueMusicのサイトからの拝借。

 

左からMoon Bird、Koa1K Bird、Koa 3K Bird 、Koa 5K Bird。

 

この他にもトップの材の違いにより、シダーのCeder Bird、南米マホガニーのGreen Bird(何故Greenなのかまではわからない笑)もある。

 

ところでこのこのカッタウェイの形状、個人的には実にしっくり来るんだよね。僕は親指1本でポロ〜ンとコードを弾いたりメロディを弾いたりする時、右手の中指と薬指をボディのショルダー部にそっと置いて弾くんだけど、この中指と薬指を置く感触がノンカッタウェイのウクレレと比較して全く違和感がない!ぐっじょぶ^_^!

 

でだ。Birdについてだ。

 

そもそもaNueNueは2008年に誕生したブランドで、当初は1800年代終盤のウクレレ黎明期のヴィンテージウクレレぽいウクレレを作っていたようだ。

 

で、その後2015年に生まれたのが「Bird Guitar」という名称のギター。写真はaNueNueのサイトから拝借した現在のBird Guitarなのだが、2015年当時のデザインもおそらくほとんどこれと同じと思われる。

 

このギターのボディのフォルムはaNueNueの代表のJohnson Liao氏がEuropean Robin(ヨーロッパコマドリ)の形にインスパイアされてデザインしたものとのこと。Birdの名称はこの形に由来するようだ。ちなみにこのヨーロッパコマドリの写真をBird Guitarの右に置いておく(このコマドリの写真もaNueNueのサイトから拝借)。

 

なるほどそう言われてみれば確かにボディのフォルム、似てる。いや、似てるように見えて来た笑。

 

で、Bird Ukuleleの誕生は2016年。「Bird Gitarのデザインをベースに開発した」とこれまたaNueNueのWEBサイトにある。Bird Guitarとはサウンドホールの位置が異なるものの、フォルムは同様だよね。

 

うん。だんだんこのフォルム、ヨーロッパコマドリに、鳥にしか見えなくなって来た笑笑。

 

 

ヘッドには神がいた

アヌエヌエって名前、口に出して言うとやっぱり多くの人が、えっ?なんつった?あのねのね?などと言う。これ、ほんと笑。生徒さんたち何人かに既に言われちゃった。

 

ヘッドのロゴマークも、孫たち(年長さんと小2)が、ねぇ見て何これ面白いキャハハと。ウケてる。ウクレレだけに。UKEてる。(すいませんここ笑うところですよー。)

 

そりゃガニマタで両手を開いてる人間の図柄で、丸い頭の頭上にはあたかも頭が光っているかのような二本線。ウケるわな。孫2人なんて初めてこのマーク見た時、早速同じポーズをとってたもの。こーんにーちはー!とか言っちゃって。

 

いやいや孫たちよよく聞けと。

 

この男のな、頭上にあるのは虹なのじゃ。決して丸い頭が光っているわけではないぞ。虹は古来よりハワイでは幸運の象徴と言われておっての。そしてこの男。この男は決してふざけて踊っているわけではないぞ。ましてや漫才をやっているわけでもない。何を隠そうこの男、いやこのお方こそは、古来よりハワイの守護神として敬われる虹の神様、レインボーマン様なのじゃ。つまりこのマークこそ、古来より伝わるハワイの伝統的な虹の神様をモチーフにした、尊い!尊い図柄なのじゃ!

 

てなことで、今回色々調べたことを意訳するとこうなるわけ。とにかく尊いマークなわけ。マークというか、ペトログリフに記されていた象形文字の原型というか。。。(じいじ、もちいふって何?へとろぐりふって何?と年長組さんの孫娘よりここでツッコミが入る。うん。モチーフとはな・・・後略。笑。)

 

にしてもレインボーマンなのかー。昔インドの山奥で修行してダイバダッタの魂を宿したあの人とは別人だよななどとぶつぶつ独り言を言ってみる私。なんのこっちゃと思った方は是非検索を。

 

と言うことで「aNueNue2本来た〜♪」3回目はこれにて終了。

 

 

(追伸)このブログ記事シリーズのトップ画像の虹の写真は、今年10月に私が太田市内で撮影したものです。左右両方の根元ともくっきりはつきり。そしておそらく自分の人生史上一番大きく見えた虹。今回の2本のaNueNueウクレレが来たことの前兆だったのかも。ふふふ。